片頭痛専門の治療薬トリプタンが発売されたことで、慢性頭痛の鑑別診断がより重要になってきました。医師の側でも、頭痛を病気として認識し、きちんと治療をしようという意識が高まってきました。このような流れを受けて、日本神経学会では、2002年に頭痛治療のガイドラインを作成しました。頭痛治療の標準的な指標として活用されつつあります。
日本神経学会では、患者さんの治療にあたって適切な判断や決断を支援し、適切な医療の提供を行うことが目的で、主要な神経疾患の治療ガイドラインを作成しています。脳血管障害やてんかん、パーキンソン病などに加えて「頭痛」の委員会も組織され、2002年に慢性頭痛についての治療ガイドラインが作成されました。このガイドラインは3年ごとに改訂される予定です。
ガイドラインは、慢性頭痛のうち、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛を対象に作成されました。それぞれの頭痛について、診断基準、治療法、治療薬のおすすめ度が記載されています。 また、薬剤長期乱用による頭痛(薬物乱用頭痛)は、頭痛診療で最も重要な課題の一つと認識されており、頭痛治療ガイドラインに付記として組み込まれています。
例えば、頭痛治療ガイドラインの片頭痛の項目では次のようになっています。
同様に緊張型頭痛、群発頭痛でも診断基準、治療成績に基づいた治療法の評価が取り上げられています。
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