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教えて! あなたの片頭痛と生理の関係:Part2 ちょっと気になる頭痛への対処法

Part1に引き続き、2006年11月1日〜2007年1月31日に行った第5次モニター計測の集計結果の中から、頭痛への対処法に関する結果をお伝えします。
今回のモニター計測では、生理の有無、頭痛の有無や程度、種類、服用したお薬、頭痛に伴う症状、その他気がついたことなどを記録していただきました。これを集計していく中で、毎日のように頭痛が起こる方や、お薬をのむ回数がとても多い方がいらっしゃることに驚きました。
そこで、Part2では、頭痛の対処法として「お薬ののみ方」を中心に集計結果をご紹介します。

頭痛への対処法は、処方箋? 市販薬?

80名のモニターの中には「主に処方薬で対処」している方が37名(46%)、「処方薬・市販薬の両方で対処」している方が13名(16%)、「主に市販薬で対処」している方は30名(38%)いました。対処法と頭痛の関係を見るために、それぞれのグループで頭痛が起こった日数とお薬(治療薬)の服用日数(予防薬や頭痛に関係のないお薬は除外)を集計してみました。
*頭痛の頻度、重症度、持続時間を減らすお薬で、例えば塩酸ロメリジン(テラナス®・ミグシス®)、や漢方薬(呉茱萸湯®)などがあります。予防薬はすべて処方薬ですので、受診が必要となります。

薬の分類(全体)

薬の分類

対処法と頭痛日数、服用日数の関係

頭痛が起こった日数が1か月平均10日以上の方は、「主に処方薬で対処」「処方薬・市販薬の両方で対処」している方では30%であるのに対して、「主に市販薬で対処」している方では44%でした。主に市販薬で対処している方の中には、頭痛のコントロールが十分でない方が多いのかもしれませんね。

1か月の平均頭痛日数

1か月の平均頭痛日数:主に処方薬で対処1か月の平均頭痛日数:処方薬・市販薬で対処1か月の平均頭痛日数:主に市販薬で対処

また、お薬をのんだ日数が1か月平均10日以上の方は、「主に処方薬で対処」している方では27%、「処方薬・市販薬の両方で対処」している方では31%、「主に市販薬で対処」している方では10%でした。主に市販薬で対処している方には、頭痛の日数が多い割に、お薬をのむ日数が少なく、お薬をのまずに頭痛をガマンしている方が多くいらっしゃるのかもしれません。実際に、「お薬をのまずガマンし続けた」と記録している方も何名かいらっしゃいました。
国際頭痛分類の付録では、「3か月を超えて、頭痛が1か月に15日以上あって、お薬をのんだ日数が1か月10日以上(お薬の種類によっては15日以上)」の方は、薬物乱用頭痛の疑いがあるとされていますが、これにあてはまる方も何名かいらっしゃいました。薬物乱用頭痛の場合、ある薬剤が原因で頭痛が起こっているため、その薬剤の使用を中止して、予防薬を使って頭痛の回数を減らすなどの治療が必要になります。
お薬をのむ日数が多い方は、頭痛がこじれてしまう前に、早めにお医者さんを受診し、自分に合った対処法を見つけてください。

1か月の平均服用日数

1か月の平均服用日数:主に処方薬で対処 1か月の平均服用日数:処方薬・市販薬で対処 1か月の平均服用日数:主に市販薬で対処

それでは、特に頭痛日数・服用日数が多いモニターの例を紹介しましょう。Eさんは市販薬をのんでいます。1か月のうち、平均頭痛日数が18日、服用日数が16日、痛みの度合いは「生活に支障がある頭痛」が多く、自分自身、「薬物乱用頭痛では」と心配しているようです。
Fさんは処方薬のみを服用しています。1か月の平均頭痛日数が29日、服用日数が22日と大変多く、痛みの度合いは「生活に支障がある頭痛」が多く、とてもひどい頭痛に悩まされているようです。処方薬でもトリプタンのほかに鎮痛薬を使用しており、薬物乱用頭痛の心配があります。


●Eさん(市販薬のみで対処)
日付 11月
1日 5日 10日 15日 20日 25日 30日
頭痛の
種類と
程度
                                                           
                                     
                       
服用                                  
 
日付 12月
1日 5日 10日 15日 20日 25日 30日
頭痛の
種類と
程度
                                                             
                             
                 
服用                      
 
日付 1月
1日 5日 10日 15日 20日 25日 30日
頭痛の
種類と
程度
                                                           
                                     
                                   
服用                                  


●Fさん
(処方薬のみで対処:トリプタンおよび鎮痛薬/他に予防薬を服用)
日付 11月
1日 5日 10日 15日 20日 25日 30日
頭痛の
種類と
程度
                             
             
     
服用                      
 
日付 12月
1日 5日 10日 15日 20日 25日 30日
頭痛の
種類と
程度
                               
       
服用                
 
日付 1月
1日 5日 10日 15日 20日 25日 30日
頭痛の
種類と
程度
                                           
                               
     
服用                  


【頭痛の種類】
片頭痛
緊張型頭痛

【頭痛の程度】
☆☆☆ 寝込んでしまった
☆☆ 寝込むほどではないが、仕事や生活に支障があった
仕事や生活に支障はなかった

【服用】
鎮痛薬を服用した日
トリプタンも服用した日


みなさんの計測結果に対して、間中先生にコメントをいただきました

頭痛が起こる日数、お薬をのむ日数が多い方は、どのように頭痛に対処すればよいのかを、お聞きしました。

私はよく「月10日以上、頭痛のために鎮痛薬をのむ方は医師の治療を受けてください」とおすすめしております。薬物乱用頭痛になってしまうことが多いからです。頭が痛いからと鎮痛薬を頻繁にのむと、だんだん効きが悪くなり、ますます服用回数が増えて悪循環に陥ってしまいがちです。そうなると、いつもズキズキと重苦しい頭痛がして、その上にときどき激しい頭痛が起こるという2階建ての頭痛になり、対処が難しくなります。これを薬物乱用頭痛と言います。
もともと重度の片頭痛を患っている方に多く、最初は月数回未満だったのがだんだん頭痛の回数が増えてきた、毎日のように頭痛に悩まされるようになったという方が典型例です。NSAID(非ステロイド系抗炎症薬)と言われる鎮痛薬やエルゴタミン製剤、中でもカフェインが含まれているお薬は特に薬物乱用頭痛の原因になりやすいと言われています。
治療法は、まず原因となっている薬をやめて、もともとの頭痛の状態に戻し、片頭痛の回数が多い場合には予防薬を使用します。こじれた薬物乱用頭痛の治療はなかなか難しく、患者さんも苦しい思いが長く続くことになりますので、頭痛回数の多い方はなるべく早く頭痛に詳しい医師に相談してください。

Fさんは月10回以上頭痛があり、毎回のように市販の鎮痛薬を服用していますが、ご自分でも心配しておられるように、薬物乱用頭痛のおそれがあります。できるだけ早く医師に相談し、予防薬とトリプタンによる治療に切り換えたほうがよいでしょう。
Eさんは処方薬のトリプタンと鎮痛薬を服用していますが、毎日のように頭痛が起こっており、すでに薬物乱用頭痛になっている可能性があるため、頭痛に詳しい医師のもとで治療方法を検討する必要があります。予防薬にもいろいろ種類があるので、自分に合った薬に出会うまで、いろいろ試してもらうとよいでしょう。また、このように毎日起こる頭痛の背景には、副鼻腔炎(蓄膿症)や脳の器質的な病気が隠れている可能性もありますので、まだであれば一度は詳しい検査(CTやMRIなど)を受けられることをおすすめします。

集計結果を見ると、特に市販薬で対処している方で、頭痛回数は多いのに、服用回数は少ない、すなわち頭痛をガマンしている方が多いのも気になります。「薬ののみ過ぎはよくない」と考える患者さんも多いようですが、頭痛がひどい方はトリプタンを使うなど、自分に合ったお薬を適切なタイミングで上手に使うことで、もっと頭痛とうまくつき合っていくことが可能になります。まずは自分の頭痛パターンを知り、医師の指導のもとで自分に合った治療法を見つけてください。


頭痛パターンを知って、頭痛やお薬と上手につき合いましょう

モニターの方からは、自分の頭痛パターンを知ることにより「お薬と上手につき合って、片頭痛を楽にしていきたい」「病院を受診し、きちんと頭痛を治そうと思いました」などのコメントがあり、多くのみなさんが、頭痛と上手につき合って快適な毎日を送りたいと考えていることがよくわかりました。
また「社会復帰に向けて自信がつきました」「計測を続けたことで対処法や服薬を考えるいい機会となりました」「予防薬ののみ忘れが減り、ひどい頭痛が起こりませんでした」などのコメントもあり、記録をつけることのメリットをたくさんの方に感じていただいたようです。
あなたも、ぜひ自分の体のリズムと頭痛の関係をよく知り、自分なりの頭痛とのつき合い方を見つけてくださいね。
最後に、頭痛計測にモニターとして参加してくださったみなさん、ご協力本当にありがとうございました。

Part1はこちらから
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