
決まったことをすると頭痛が起こる・・ということはありませんか? 病気なのか不安ではあるけれど、なかなか確かめる機会も少ないと思います。そんな気になる頭痛について、間中病院院長 間中信也先生に答えていただきました。


 昼寝をして起こる頭痛の正体のほとんどは「片頭痛」です。片頭痛は寝不足でも寝すぎでも起こります。休みの日はストレスから解放されて、血管も弛緩(ゆるむこと)しがちです。それに昼寝が加わるといっそう片頭痛が誘発されやすくなります。診察をしてみないと言い切れませんが、昼寝頭痛はほとんど心配のない頭痛です。あまりに頻繁に起こるようであれば、片頭痛予防薬を医師から処方してもらうとよいでしょう。


 片頭痛の場合は、頭部の拡張した血管を押さえることによって頭痛が楽になります。しかし、緊張型頭痛の場合はきつい帽子が「水泳メガネ頭痛」という頭痛の原因となります。予防のためには、帽子が頭をきつく圧迫するのを避けるようにします。多少ゆるめにしておけば、害はないはずです。帽子によって脳血流量が低下することは絶対にありません。この点は安心してください。


 運動をした後の頭痛は労作性頭痛(ろうさせいずつう)と言い、片頭痛とは別の頭痛ということになっています。しかし労作性頭痛も血管が拡張して起こる頭痛ですから、片頭痛と親戚関係にある頭痛です。労作性頭痛に悩まされる場合は、運動の前に市販の鎮痛薬(タイレノール、バファリンなど)を服用しておくと、楽に過ごせます。


 これはおそらく片頭痛でしょう。片頭痛持ちの人はあらゆる刺激に反応して頭痛を起こす傾向があります。たとえば、光、音、人ごみ、においなどです。刺激を受ける前に鎮痛薬(バファリンやタイレノール)を飲んでおくとある程度予防できます。しかし、鎮痛薬を毎日のように飲み続けると薬物乱用頭痛になります。月10回以上服用してしまう場合は片頭痛予防薬がありますから、医師に受診するとよいでしょう。


 このような頭痛は緊張型頭痛が考えられます。緊張型頭痛でも吐き気を伴うことがあります。頚部のこりは目の奥に鈍い痛みを起こすことがあります。緊張型頭痛は、ストレッチ、姿勢の矯正、パソコン環境の整備、休息の導入などライフスタイルを変えることが大切です。疲れやストレスは片頭痛の誘因にもなりますので、努力しても頭痛のために生活や仕事が影響されるときは、病医院にかかることも考えてください。


 突然の頭部運動による後頭部痛と舌半分のしびれ感を「頚・舌症候群」と言います。頸椎に何か問題のある可能性があります。整形外科などを受診して原因を調べておいたほうがよいでしょう。


 ハードコンタクトをしていた人がメガネに替えると、どうしても微妙に見え方が違ってきます。それを眼筋(眼の筋肉)が微調整するのですが、その「同じように見えるようにするための努力」が緊張型頭痛の原因となります。また、メガネのつるが頭部を圧迫して緊張型頭痛を起こすことも考えられます。ほとんどの人はやがて慣れて、頭痛を感じなくなると思いますが、どうしても頭痛がとれない場合には、メガネ屋さんに事情を話してメガネを再調節してもらうとよいでしょう。


 目覚まし時計頭痛の可能性があります。夜、決まった時間に1時間ほどの頭痛が起こるもので、高齢者に多いとされています。この頭痛はまだよく知られていませんので、近所の内科に相談してもあまりよくわからないということになりがちです。治療としては、寝る前にカフェインをとる(緑茶、コーヒーを飲む)とよいでしょう。ただし、呼吸不全や高血圧などの場合にも早朝頭痛が起こりますので、内科の先生と連携しながら治療を受けるとよいでしょう。

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