市販薬とは、お医者さんの処方せんがなくても手に入れることができる、薬局で市販されている薬のことです。頭痛用の市販薬は、すべて鎮痛薬(痛み止め)で、炎症を抑え、痛みを和らげる働きがあります。片頭痛にも緊張型頭痛にも使用され、他には歯痛、生理痛、腰痛などに使われます。 市販薬に関するみなさんの疑問に、間中病院院長 間中信也先生に答えていただきました。
市販薬はアスピリンやカフェインなど厚生労働省が認めた成分を製剤化したもので、安全性に大きな問題があるものではありません。しかし、安全だといってもこれを毎日3か月以上服用すると、かえって頭痛が起こりやすくなります。これを「薬物乱用頭痛」と言います。そのほか頭痛薬は一般的に胃をいためますし、喘息を誘発することもあります。市販薬は薬剤師と相談の上で薬を選ぶこと、むやみに飲みすぎないことが大切です。
病院で処方される薬には、鎮痛薬の他に、頭痛を起こりにくくする予防薬や片頭痛専門の治療薬がありますが、市販薬には鎮痛薬しかありません。また、病院で処方される鎮痛薬は単剤(含まれている成分が一つ)のものがほとんどですが、市販薬は、主たる鎮痛成分の他にカフェインや鎮静成分など複数の成分が配合されているものが多いのです。処方薬と市販薬が同名のものとしてはバファリンがあります。しかし、内容は必ずしも同一ではありません。医療用の小児用バファリンはアスピリンが主剤ですが、市販の小児用バファリンはアセトアミノフェンが主成分です。
鎮痛成分がだぶりますし、カフェインの飲みすぎになる可能性があります。かぜ薬を飲んでいる場合、市販の鎮痛薬はお休みにしてください。なお、かぜ薬をよく効くからといって頭痛に使っている人がいますが、これはやめてください。鎮痛成分以外の成分(咳止めなど)も入っているからです。かぜ薬は、短期間飲むことを想定して開発されていますので、慢性頭痛の患者が長期間飲み続けるのはよくありません。
市販薬で胃腸をやられる場合は薬剤師に相談し、適切な胃腸薬を併用してください。しかし、胃腸が弱い人は医師に相談し、頭痛薬も見直してもらった方がよいでしょう。
小児の頭痛にはアセトアミノフェンを飲ませます。市販薬の場合も、アセトアミノフェンが主成分の市販薬がいいでしょう。あまり頻回に飲む場合(月10回以上)は頭痛の診断を確定するためにも、適切な治療方針を決めるために、受診をおすすめします。
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