病院で処方される薬を処方薬と言います。処方薬には、片頭痛専門の治療薬、痛みに対処するための鎮痛薬、頭痛を起こりにくくするための予防薬があります。錠剤だけではなく、注射剤や点鼻薬など、吐き気で薬が飲めないときにも使える薬があります。 処方薬に関するみなさんの疑問に、間中病院院長 間中信也先生に答えていただきました。
薬には水剤、粉薬、顆粒、錠剤、カプセル、点鼻薬などいろいろな形態があります。注射薬は即効的で、何よりも吐き気や嘔吐で服薬できない場合にも有効なのが最大のメリットです。しかし病医院に行かないと、注射を受けられません。その点、錠剤は携帯でき、いつでもどこでも服用できる点が便利です。坐薬は吐き気があって薬を受けつけない場合でも投与できますが、慣れない人には抵抗があるようです。点鼻薬は注射薬と錠剤の中間のメリットがあります。携帯でき、いつでも使えますし、吐き気があっても使用できます。効果の現れ方も迅速です(注射薬と錠剤の中間)。チュアブル錠は錠剤のうちの一つですが、水なしで飲めるのが特徴です。頭痛はいつ襲ってくるかわかりません。薬を使いたいときに水がないと困ります。その点、点鼻薬やチュアブル錠は外出や会議の最中でも服用できるので便利です。
市販薬の場合は鎮痛薬しかありませんので、片頭痛も緊張型頭痛も同じ薬で対応することになりますが、処方薬では片頭痛と緊張型頭痛の薬は使い分けます。トリプタン系の薬剤は片頭痛専用です。緊張型頭痛は鎮痛薬のほかに、筋弛緩薬や抗不安薬を使います。どのような薬を使うかは医師の診断により決められます。自分の頭痛にどのような薬が合うのか心配なら、頭痛に詳しい医師の診断を受けてください。
頭痛のために毎月のように生活が脅かされる場合、頭痛の頻度が高く、頭痛薬を月10回以上服用してしまう場合、閃輝暗点(せんきあんてん・片頭痛が起こる前に視界にキラキラした光が見えて視界がさえぎられる症状)など神経の症状がしばしば現れる場合などです。このようなときは医師に相談してください。
予防薬は安全性が高く、長く飲んでも差し支えないものが選ばれます。予防薬に依存性ができるということはありません。神経質になりすぎずに、医師の指示通りに服用してください。ただし、予防薬も万能ではなく、絶対に頭痛が起こらなくなるわけではないので、その際には頓服薬(トリプタンなど)を服用します。
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