
日常生活に影響を及ぼす片頭痛。これは男性に比べて女性に多く、その患者数は男性の約4倍と言われています。また、緊張型頭痛でも若干女性のほうに多くみられます。女性になぜ頭痛が多いのか、妊娠中や授乳中の頭痛対策について紹介します。

片頭痛は、子どものうちは男の子に多いのですが、生理の始まる思春期のころから逆に女性が多くなります。ただ、片頭痛は一生続くというわけではなく、閉経を迎えるころにはぐっと減り、だいたい60歳を過ぎると片頭痛が起こらなくなる人が多いようです。思春期以降の片頭痛は圧倒的に女性が多い、閉経以降は片頭痛持ちの女性が少なくなるということから、片頭痛は女性ホルモンと関係が深いと考えられています。
また、生理と片頭痛に関しては、女性の片頭痛の6割は何らかの形で生理周期と関係があり、また1割以上は、特に生理のときに起こりやすいと言われています。

かなりの数の女性が生理中に頭痛でつらい思いをしているわけですが、なかなかそれをピタリと止める秘策はないものです。
ただ、こんな方法を試してみるとよいでしょう。
-
適度な運動・規則正しい生活
生理中であっても、規則正しい生活を守り、適度な運動をすること。食事や睡眠などしっかり取って、ある程度動くよう心がけるといいでしょう。
-
前もって鎮痛薬を服用する
生理と関係のある頭痛は起こる時期がある程度はっきりとしているので、起こりそうなころを見はからって3日間ほど1日3回鎮痛薬を飲むと効果的な場合もあります。それでも頭痛が起こったときのために、病医院でトリプタン(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス)を処方してもらっておくとよいでしょう。

片頭痛持ちの人の中には、「片頭痛が起こったときに薬を飲めないことを考えると、こわくて妊娠できない」という人もいます。ただし、妊娠中は女性ホルモンの一つであるエストロゲンが高いまま経過するため、一般的には片頭痛の起こる回数は減ります。特に、エストロゲンの分泌が最高に達する後期にはほとんど起こらないと考えてよいでしょう。
そうはいっても、絶対に片頭痛が起こらないとは限りません。片頭痛が起こったら、次のような方法を試してみてください。
- 暗い静かな部屋で休む。ひと眠りできれば、眠ったほうがよい。
- 痛む部分を冷やす。
- 頭痛のツボを刺激する。
- コーヒーや緑茶などカフェインの入った飲み物を飲む。
なお、それでも治まらなければ、やはり薬を飲むことになります。アセトアミノフェンは比較的安全性が高いと言われていますが、それでも、ほぼ毎日、予防的に飲むといったことは避けるべきです。かかりつけの産婦人科医に、あらかじめ片頭痛持ちであることを告げ、相談するようにしてください。

妊娠に気がつかず、鎮痛薬を飲んでしまったとしても、受精後18日間は薬の影響はないと言われています。気になる場合は、産婦人科医に、飲んだ薬がどんなもので、いつ、どれくらいの量飲んだのかということを告げて相談するとよいでしょう。

基本的には授乳中の薬は避けるべきです。妊娠中と同じような対処法で対処します。それでもだめなときのために、薬を飲んだ後の授乳を一回(一定時間)休むとか、薬を授乳後に飲み、次の授乳まで時間をあけるなどの方法を産婦人科医か、頭痛を診てもらっている医師に相談しておきましょう。薬もなるべく安全性の高いものを処方してもらうようにしてください。
 頭痛についてもっと知りたい方は、ここをチェック!
|