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頭痛のとき? それとも毎日? 薬による用法の違い

一般に薬には、「用法」という「薬の飲み方(使い方)」が決められています。どんなに効果的な薬でも、用法を守って正しく服用しなければ効果が期待できません。片頭痛の場合、薬の用法という面から考えると、まず、頭痛があるときに使う頓服薬と、あらかじめ毎日服用して頭痛を起こりにくくする予防薬に分けられます。今回は、この頓服薬と予防薬の用法について、詳しくお話ししたいと思います。

頓服薬はなるべく早く服用すること

頓服薬には、トリプタン系製剤、鎮痛薬、エルゴタミン製剤などがあります。鎮痛薬は、片頭痛が本格化する前にできるだけ早く飲むのがコツです。トリプタン系製剤は鎮痛薬やエルゴタミン製剤とは違って、頭痛がひどくなってからでも効くとされていますが、やはり、軽症のうちに服用するほうが効果的で、頭痛で苦しむ時間も短くてすみます。
「トリプタン系製剤が効かない」という方は、薬を飲むタイミングを工夫することで効くようになる場合もありますので自分の頭痛にあったタイミングを見つけてください。効果が不十分な場合は追加服用したり、最初から服用量を増やすことのできる薬もありますので医師に相談してください。

トリプタン系製剤の用量


薬剤名 用量
イミグラン錠 頭痛発現時1回1錠
効果が不十分な場合は2時間以上あけて1錠追加
次回から1回2錠まで増量可 1日4錠まで
イミグラン点鼻液 頭痛発現時1回20mg(1容器)
効果が不十分な場合は2時間以上あけて20mg(1容器)追加
1日40mg(2容器)まで
ゾーミッグ錠 頭痛発現時1回1錠
効果が不十分な場合は2時間以上あけて1錠追加
次回から1回2錠まで増量可 1日4錠まで
レルパックス錠 頭痛発現時1回1錠
効果が不十分な場合は2時間以上あけて1錠追加
次回から1回2錠まで増量可 1日2錠まで
マクサルト錠 頭痛発現時1回1錠
効果が不十分な場合は2時間以上あけて1錠追加
1日2錠まで
出典:今日の治療薬

一方、片頭痛で鎮痛薬やエルゴタミン製剤を処方されている方で、早めの服用・追加服用を繰り返していると「薬物乱用頭痛」を起こすおそれがあると言われています。薬の効き目が十分でなく、服用回数が増えてきた方は、薬の変更や予防薬の使用を医師に相談してみたほうがよいでしょう。

月に10回以上頭痛に悩む人は、予防薬を

一方、片頭痛の予防薬にはカルシウム拮抗薬、抗セロトニン薬、β遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などがあり、すべて医師の処方せんが必要です。よく使われるのが、カルシウム拮抗作用を持つ塩酸ロメリジンで、2〜4錠ずつ1日2回に分けて服用し、服用期間は3か月を目安とします。3か月経過した時点で片頭痛の回数が減れば服用を休み、ふたたび片頭痛の回数が増えるようであれば、服用を再開します。3か月を経ても効果がない場合は、他の予防薬に切り替えます。
予防薬は即効性があるわけではなく、最低1か月以上続けて服用しないと効果が現れてきません。毎日きちんと飲んだうえで頭痛の回数を記録し、次回の診察の際に医師に伝えられるようにしておきましょう。

薬の用法を理解して使いこなすことは、頭痛と上手に付き合っていくコツとも言えます。用法についてわからないことや疑問点があれば、医師や薬剤師に遠慮なく聞くようにしましょう。

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