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妊娠・授乳中のお薬は?

片頭痛は、20〜40代の若い女性に多いと言われています。このため頭痛持ちの人が妊娠・授乳する可能性も少なくありません。妊娠・授乳中のお薬については、みんな不安に感じたり、わからないことが多いようで、患者さんから質問を受けることがよくあります。そこで今回は、妊娠・授乳中に頭痛薬を飲むことが可能か、またやむを得ず飲む場合の注意点などについて紹介します。

妊娠・授乳中は飲まないのが原則

基本的に妊娠・授乳中は、できる限りお薬を飲まないようにすることが原則です。これは頭痛薬に限ったことではありません。
妊娠中は母親の胎盤を通って胎児の体内へ、また授乳中であれば母乳を介して乳児の体内へお薬が移行し、何らかの影響を及ぼす可能性があるからです。移行するお薬の量はほんのわずかであっても、それが胎児や乳児に与える影響は予測することができません。なぜなら倫理上、妊婦や乳児を対象にお薬を投与し、その安全性を調べる臨床試験を行うことはできないからです。ですから、妊娠・授乳中に飲んでも確実に安全であると断言できるお薬はないのです。妊娠がわかったら自己判断でお薬を飲むのはやめましょう。
とは言え、妊娠初期には、妊娠に気づかずお薬を飲んでしまうケースが多くあります。不安になる方も多いようですが、受精して18日間は胎児へのお薬の影響はないため、ほとんどの場合は心配ありません。

痛みががまんできない場合は

妊娠中は、女性ホルモンの関係で頭痛の症状がおさまる人が多いようですが、個人差があります。いくらお薬を飲まないほうがよいと言っても、頭痛をがまんできない場合、また頭痛が頻繁に起こる場合などは、その痛みが母体にとってストレスになり、体調をくずしてしまうことも考えられます。お薬に頼らざるを得ないときもあるかもしれません。その場合には自己判断で市販薬を使ったりせずに、必ず主治医または産婦人科医に相談するようにしてください。医師が母体と胎児双方への影響を考えたうえで、比較的安全とされているお薬を処方してくれたり、治療方針を提案してくれるでしょう。妊娠中は何かと不安になることが多いものですが、気軽に医師に相談し、マタニティーライフを快適に過ごせるようにしましょう。
また、授乳中には、お薬を飲んだ後の授乳を1〜2回とばす(母乳を絞って捨て、ミルクにする)などの工夫をすれば、頓服薬(トリプタンなど)を飲むことができる場合があります。痛みの程度と授乳状況にもよりますので、医師に相談してみてください。

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