薬剤師ユウコのお薬最新情報Vol.13のテーマは、「食事と薬の関係」です。一般に医師から処方される薬や市販薬の服用方法を見てみると、「1日●回食後服用」というように、定期的に食事の後に飲むよう指示されている薬が多く見受けられます。このためか、頭痛に使われる薬も、必ず食後に飲むものと思っている人はいないでしょうか? そこで今回は、食事と頭痛薬との関係について説明しましょう。
そもそも、定期的に飲む薬の服用時間が食後に指示されることが多いのは、薬の吸収をおだやかにすると同時に、薬の成分が胃に作用するのを防ぐため。また、多くの人は食事を1日3回定期的に摂るため、食事の時間にからめて薬を飲むようにすれば、飲み忘れが少なくなると考えられているからです。しかし薬の中には、食事による影響を受けて吸収が著しく悪くなったり、空腹時に飲まないと十分な効果を示さないものもあります。また、ある食べ物との相互作用により、期待している作用が抑えられてしまったり、逆に作用が強く出すぎる薬もあります。ですから基本的には、指示された服用時間をきちんと守り、食べ合わせに注意すべき薬を飲んでいる場合は、その食品を避けるように気をつける必要があるのです。
頭痛に使われる薬は、頭痛を起こりにくくするため予防的に使う予防薬と、頭痛の発作があるときに使う頓服薬とに分けられます。そのどちらにしても、食事による影響を受けたり、食物との相互作用を示すものはないと考えられています。 予防的に使う薬は、1日●回などと定期的に飲むよう処方され、食後に服用するように指示されることが多いと思います。きちんと指示されたとおりに服用することが基本ですが、もし飲み忘れてしまった場合は、あまり時間にこだわらず気づいた時点で服用してください。 服用回数が1日2回であれば、食後すぐでなくても気づいたときに服用し、次の服用まで12時間間隔をあけるというように対処すれば問題ないでしょう。 また、頭痛の発作時に使う頓服薬(トリプタン系製剤、鎮痛薬、エルゴタミン製剤など)は、痛みだした時点で服用する薬です。これこそ食事の時間に限らず、発作が始まったと感じたら早めに飲むことが大切です。頭痛薬はすぐに取りだせるように常に携帯しておいて、我慢せずにできるだけ早期に服用するようにしましょう。これが痛みを最小限に抑えるコツです。 ただし、鎮痛薬の場合は、服用すると胃腸障害を起こすものが多いので、薬の飲みすぎで食事ができない、おいしくないなどの問題が起こる可能性があります。胃腸障害が起こった場合には、副作用の少ない薬剤に変更してもらうようにしてください。
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