新コーナー薬剤師ユウコが解説するお薬最新情報も今回で3回目。vol 3は、「賢く使おう! 服薬のコツ」です。 頭痛に使われるお薬には、頭痛を起こりにくくするために予防的に使う薬と、発作に対処する治療薬があります。薬によって服薬上の注意点は違います。薬を賢く使いこなすために、服薬のコツを知っておきましょう。
1日何回など定期的に飲む薬が処方されることがあります。片頭痛の予防薬であったり、緊張型頭痛で処方される筋弛緩薬や抗不安薬などです。これらの薬は、たとえ頭痛のない日が続いたとしても、次の診察まではきちんと指示されたとおりに服用しましょう。医師はその効果を確認しながら、次の処方を決めます。勝手に薬をやめたり減らしたりすると、薬の効果が判定できなくなるので、良い治療法を見つけるのによけいな時間がかかることになります。
定期的に飲むように指示されたお薬は、頭痛薬の場合、胃腸障害の少ない薬が選ばれています。食間であっても構いませんので、気づいた時点で服用してください。食事前後とか就寝前など、あまり時間にこだわる必要はありません。1日2回であれば12時間に1回、1日1回であれば24時間を目安に、次の服用までの間隔をあけるという方法で対処しましょう。ただし、1回とばしたからといって、2回分を一度に飲むのはやめてください。
これは、頭痛の発作時に使う治療薬であればどの薬にも言えること。口から飲んで胃や腸に入った薬は、溶けて腸から吸収され、肝臓を通過した後血液中に入ります。血液に入った薬がある程度以上の濃度(血中濃度が有効量に達する)になり、薬の作用する場所(例えば頭の血管)に到達して初めて効果が現れます。その後、薬は分解され排出されます。 例えば、市販の鎮痛薬(アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン)は、最高血中濃度になるまでに1〜4時間かかります。ですから、頭痛の発作が起こったときに飲む治療薬は、できるだけ早く飲むことが肝心です。特に片頭痛の発作の場合、どんどん痛みが増幅されるので、タイミングを逃すと鎮痛薬は効かなくなります。トリプタンの場合もなるべく早く飲むのがよいようです。効き方が速い点鼻薬は飲み薬よりも短時間で効果が現れますが、やはり早く使うほうが苦しむ時間が短くてすみますね。
通常、薬はコップ1杯の水と一緒に飲むことになっています。水がよいのは、薬の効き方に影響しないから。薬の種類によっては、ジュースやお茶と飲むと吸収が阻害されたりして、効果が弱くなることがあります。ただし、頭痛治療に使われる薬は、お茶などと飲んでもあまり影響を受けません。自動販売機のお茶などで構いませんから水分と一緒に服用するようにしましょう。気になる人は、水なしで服用できるタイプの薬(チュアブル錠、点鼻薬)もあるので、医師に相談してください。
片頭痛の場合、ひどくなると吐き気がしてきて薬が飲めなくなることがあります。トリプタンには、錠剤の他に注射剤、点鼻薬、水なしで飲めるチュアブル錠などがあります。吐き気が強い方は、先生に相談して、点鼻薬やチュアブル錠を処方してもらうとよいでしょう。
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