薬に関するお話を薬剤師ユウコがお届けします。vol 4は、「どう違う? 薬の形あれこれ」です。 粉薬、錠剤、カプセルなど薬の形のことを「剤形」と言います。この剤形は、薬の有効性や性質、使いやすさを考慮して決められるもの。錠剤が中心だった頭痛治療薬にも、最近では、注射剤、口内速溶錠(チュアブル錠)、点鼻薬が加わりました。今回は、頭痛治療薬の剤形による違いをご紹介します。
薬局で買える市販の頭痛薬は、錠剤かカプセル剤です。これらは、解熱鎮痛薬のみになります。 一方、病医院で処方される薬になると、薬の種類も剤形の種類も増えます。緊張型頭痛や片頭痛に使われる鎮痛薬には錠剤、カプセル剤、散剤(粉薬)、坐薬があり、片頭痛や群発頭痛に使われるエルゴタミン製剤には、錠剤があります。片頭痛の特効薬であるトリプタン製剤(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス)は、もともと注射剤と錠剤がありましたが、最近、口内速溶錠(チュアブル錠)や点鼻薬が加わりました。医師は、頭痛の程度や症状はもちろんですが、頭痛患者さんのライフスタイルも考慮して薬を選べる時代になってきました。
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薬は、体の中を循環している血液に入って、ある一定以上の濃度になったときに効果が現れます。この過程を「吸収」と言います。 錠剤、カプセル剤、散剤(粉薬)、口内速溶錠(チュアブル錠)のような口から飲みこむ経口薬の場合、胃を通った後、小腸から肝臓を経て血液に入ります。そのため、吸収までの時間(吸収時間)が長くなり、血中濃度が最高になるまでの時間は1〜4時間かかります。また、肝臓を通ることにより、薬の一部が分解され血液に到達する薬の割合が減ってしまうことがあります。 点鼻薬や坐薬は、鼻粘膜や直腸粘膜から血中に入ります。消化器系を通らずに血液に入りますので、吸収時間が短くなります。30分〜1時間半程度で最高血中濃度になります。 注射剤は直接血液中に入りますので、注射した時点が最高血中濃度。吸収には時間がかかりません。他の剤形に比べ最も早く効果が現れます。 以上のように、剤形による一番の違いは吸収時間。すなわち、効果が現れるまでの時間が違うということです。
それぞれの剤形の特徴をまとめました。
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